ガジュマルは、生命力が強く「幸せを呼ぶ木」としても人気があります。特に自然環境では100年以上の寿命を持つと言われ、観葉植物としても長生きします。
本記事では、ガジュマルの寿命に関するさまざまな説や、世界の巨大ガジュマルの木の樹齢、そして観葉植物としてのガジュマルを長寿に育てるポイントについて詳しく解説します。
諸説あるガジュマルの寿命
ガジュマルは、自然環境では100年以上生きることができるとされていますが、その寿命にはさまざまな説があります。特に沖縄などの南国では、150年以上の樹齢を持つガジュマルも確認されており、環境や育て方によって寿命は大きく異なります。
観葉植物として育てられる場合でも、適切な管理を行うことで同様に長く生きることが可能です。
ガジュマルの寿命が長い理由
気根が発達し乾燥に強い
ガジュマルは、気根という特殊な根を地上部の幹から伸ばします。気根はいずれ地面に達し土中の水分を吸収しますが、伸びている途中でも空気中の水分を補給できるため、乾燥した環境でも生き延びることが可能です。この乾燥耐性が、ガジュマルの長寿に大きく寄与しています。
一部が損傷しても再び成長する
ガジュマルは非常に強い再生能力を持っており、幹や根が損傷しても再び成長することができます。木の一部がダメージを受けても、別の部分から新たに芽を出して成長を続けます。この再生力がガジュマルの長寿を支える重要な要因となっています。
世界のガジュマルの巨木とその樹齢
ソンチャ半島の巨大ガジュマル(ベトナム)
ベトナムの中部に位置するソンチャ半島にある最も大きなガジュマルは、専門家や科学者によって樹齢約1000年と推定された巨木です。観光名所となっており、自然を愛する現地の新婚カップルがフォトウェディングをこのガジュマルの木の前で撮影することもあります。
アンコールワットの寺院を飲み込むガジュマル(カンボジア)
カンボジアの世界遺産アンコールワット遺跡は、石造りの古い寺院を飲み込むかのように育った巨木が有名で、ジブリ映画「ラピュタ」の元ネタにもなった場所ですが、その巨木はガジュマルです。
このガジュマルは樹齢300~400年と言われ、数百年にわたって寺院と共に成長し、自然と人間の歴史が交錯する象徴的な光景を作り出しています。
天然記念物・世名城のガジュマル(沖縄)
沖縄本島南部に位置する世名城には、天然記念物に指定されたガジュマルがあります。
その姿は、沖縄の文化や歴史を静かに見守っているかのような存在感。幹は23.5m、樹齢は推定250年以上です。琉球王国の時代から現在まで、長い年月をかけて地に根を下ろし、地元の人や観光客に親しまれています。
観葉植物としてのガジュマルの寿命
ガジュマルは観葉植物としても長寿を誇ります。20年以上育てているというガジュマル愛好家も珍しくありません。
庭などで地植えするのではなく、「ガジュマルを鉢植えの小さいサイズのままで50年や100年育てています」という直接の事例はないものの、自然のガジュマルの寿命を考えると、それ以上生きる可能性はあります。
また、盆栽には、樹木専門家の分析で樹齢1000年を超していると判明したものも存在することからも、観葉植物としてのガジュマルも、環境を整え適切な育て方をすれば数百年の寿命があると考えられます。
ガジュマルの寿命を縮めてしまう原因
ここまで見てきたように、長寿で知られるガジュマルですが、不老不死ではありません。寿命を縮める次のような原因を取り除くことで、長く元気な姿を保つことができます。
低温
ガジュマルは寒さに弱く、特に気温が0℃以下になると深刻なダメージを受ける可能性があります。冬季には室内に移動し、暖かい場所で管理することが重要です。寒さによるストレスは、ガジュマルの寿命を大幅に縮める要因となります。
日照不足
ガジュマルは日光を好む植物であり、日照不足は寿命を縮める大きな原因となります。特に室内で育てる際は、できるだけ明るい場所に置き、十分な光を確保することが必要です。光が不足すると、成長が鈍化し、健康を害する可能性が高くなります。
水の与えすぎ
ガジュマルは適度な水やりが重要ですが、過剰な水やりは根腐れを引き起こし、寿命を縮めてしまいます。土が完全に乾いた状態を確認してから水やりを行うようにしましょう。水はけの良い土や鉢を使用することも、根腐れを防ぐためのポイントです。
風通しの悪さ
風通しが悪い環境では、病害虫の発生が増えやすくなり、ガジュマルの健康を損ないます。葉の間隔が狭くならないように定期的に剪定を行い、風通しの良い環境を保つことで病害虫のリスクを減らすことができます。
ガジュマルを長く元気に育てるBARRELのライトとファン
ガジュマルは、その強い生命力と適切な育て方によって、100年以上の長寿を誇る植物です。乾燥に強い気根や再生能力が、その長寿の理由です。
しかし、寒さや日照不足、過度の水やり、風通しの悪さが寿命を縮める原因となるため、強く丈夫に育てるには、適切な管理が求められます。
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