子どもの頃の感動が原点に
――植物育成を始めたきっかけを教えてください。
年長さんの頃、祖母とホームセンターで出会ったオジギソウに衝撃を受け、育て始めたのがきっかけです。触ると葉が閉じる不思議な動きに、子供心ながら心を奪われました⸜(*’ᗜ’*)⸝
初めて良かったと思うことは、小さな種から芽が出て、成長していく過程を間近で見られたこと。生き物の神秘に触れ、観察する楽しさを知ることができました。
あの時の感動が、今の植物好きに繋がっているのだと思います。
――植物育成において気をつけていること、レイアウト、育成方法等、目指すところを教えてください。
無理に形を整えようとするのではなく、それぞれの植物が持つ自然な美しさを引き出せるように意識しています。
レイアウトも「この子がここで心地よく過ごせるかな?」と想像しながら配置しています。
強い日差しを避けたり、風通しをよくしたり、できるだけ自然に近い環境を作るよう心がけています。目指すのは、植物と自分、どちらにとっても気持ちいい空間。
育てるというより、寄り添うような育成スタイルを大切にしています!
失敗も糧に、70鉢と向き合う日々。植物がくれる癒しと気づき
――植物育成をされていて失敗したなと思ったことはありますか? あれば理由を教えてください。
植え替えのときに、うっかり根をたくさん傷つけてしまったことがありました。
さらにちょうど梅雨時で、湿度管理もうまくできず、カビまで発生してしまいダブルでショック…。
焦って作業してしまったのが失敗の原因だったと思います。
植物にとってのタイミングや、そのときの環境をきちんと考えて動くことが大事だと痛感しました。それからは焦らず、植物のペースに合わせて、無理のないケアを心がけるようにしています。
――どのような気候や環境で育てていますか?(室内、屋外、日当たりなど)また、温度や湿度などの管理はどのようにしていますか?
基本は室内、窓際メインで育てています。直射日光が強すぎるときはレースカーテンで調整。温度は20〜25℃くらいをキープできるようにして、湿度は加湿器や除湿機を使いながら調整しています。
でも、冬場は24時間暖房付けっぱなしが無理なので、寒さが苦手なアロカシアなどは室内ビニール温室へ取り込んでヒーターで冬越しさせています。
比較的こまめに管理しています!
――植物育成の照明において重視されている点は何ですか?
光量と光の色合い、そしてインテリアに馴染むデザイン性を重視しています。
植物が健康に育つためには十分な光量が必要ですが、強すぎると葉焼けの原因にもなるので、自然光に近い柔らかい光を出してくれるものを選ぶようにしています。
見た目も部屋の雰囲気を壊さないものが理想ですね。長時間つけるものなので、植物だけでなく、自分にとっても心地いい光であることを意識して選ぶようにしています!
――植物を育成されている方に向けて、初心者やユーザーの方にメッセージをお願いします。
最初は何をどうすればいいか分からないことも多いですが、植物は意外とたくましいです。うまくいかなくても焦らず、楽しむ気持ちを大事にしてほしいです。
毎日少しずつ変わっていく姿を見るうちに、きっと自然と愛着が湧いてきます。
植物も人間も、少しずつ成長するもの。無理に完璧を目指さず、自分なりのペースで植物との時間を楽しんでほしいです!
――あなたにとって植物とは何ですか?
私にとって植物は、暮らしをちょっと特別なものにしてくれる存在!
忙しい日々の中でも、ふと目を向けると癒しや元気をもらえます。成長していく姿に励まされたり、小さな変化に気づいて嬉しくなったり、毎日を豊かにしてくれる大切なパートナーです。
これからも植物と一緒に、ゆっくりと時間を重ねていきたいと思っています。
時には植物に装飾してツリー代わりにしたり、枝を切ってスッキリさせたり、変化を見て楽しんだり、時には話しかけたり。
植物にはピックをさしていて、そこには植物の名前と我が家に来た日を書いています。そうすることで、それだけの時を一緒に過ごしたのだと思えるようになり、より愛着が湧くようになりました。
今までもこれからもずっと付き合っていきたい、静かで温かみのある家族です。
――ありがとうございました。
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