多肉植物のセダムとは?他とは違う独自性や人気の理由、おすすめの品種まで解説

セダムは小さくてかわいらしい葉をつけた多肉植物です。400以上の品種があり、品種によって形状や色は異なるため、異なる品種を育てて比べてみる楽しさもあります。この記事ではセダムの概要や特徴、人気の理由、おすすめの品種などについてご紹介します。

セダムとは

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セダムは、春秋生育型の多肉植物です。小さくてぷっくりとした葉が特徴的な品種であり、見た目のかわいらしさを楽しむことができます。このセダムは、ラテン語で「座る」を意味する「sedre」に由来するとされており、岩石や壁に着生する姿にちなんで名付けられました。

また、セダムは主に世界各地の温帯から亜熱帯地域で育っており、その品種は400以上あるとされています。そのため、生育形態もマウンド状に群生するものもあれば、茎が下垂しているもの、逆に茎が上向きに伸びて群生しているものなど多種多様です。日本国内で流通しているものの多くは耐寒性や耐暑性を備えている品種が多く、強健であるため育てやすいとされています。

以下の記事では、セダムをはじめとした多肉植物について詳しく解説しています。こちらも合わせてチェックしてみてください。

多肉植物とは

他の多肉植物と何が違う?セダムの独自性

多肉植物といっても、その品種はさまざまですが、その中でセダムはどのような特徴を持っているのでしょうか。他の多肉植物との違いの1つとして挙げられるのが、その品種の多さです。先述の通り、セダムは400以上の品種があるとされており、セダムが属するベンケイソウ科の多肉植物としてはトップクラスの数を誇ります。

多肉植物といえば厚みのある葉に水を蓄えるイメージがありますが、セダムは葉だけでなく茎にも水分を保持する能力を持っている種類が多く、これが極端な乾燥環境でも生き延びる強さにつながっています。

さらに注目すべきは、セダムが「群生」して成長する点です。他の多肉植物が単体で存在感を放つのに対し、セダムは群れで育つことで美しい絨毯のような景観を作り出すのが特徴です。また、セダムは気温や日照の変化によって葉色が劇的に変化する種類が多く、季節ごとにまるで違う植物のような姿を見せます。セダムは、「耐久性」「群生美」「四季変化」という3つの独自性を併せ持ちます。

エコ素材としてのセダム

セダムは見た目の美しさだけでなく、環境負荷を軽減する「エコ素材」としても注目を集めています。以下では、セダムがエコ素材として活用される背景や海外での活用事例をご紹介します。

ヒートアイランド現象の軽減効果

セダムは、都市部で問題となっているヒートアイランド現象の緩和を目的として、屋上や壁面緑化で使用されるケースがよくあります。ヒートアイランド現象とは、アスファルトやコンクリートなどの人工物が熱を吸収・蓄積することで、都市の気温が周辺地域よりも高くなる現象のことです。実際、セダムを利用した屋上緑化では、屋根表面温度が20〜30℃低下したという実験結果も報告されています。

屋上や壁面にセダムを植栽することで、熱を遮断して温度の上昇を抑える役割を果たします。日中は葉が太陽光を受け止めて熱の吸収を和らげ、夜間は蓄えた水分を蒸散させて周囲の温度を下げる働きをします。また、セダムは他の植物に比べて根が浅く、軽量なため、ビルや住宅の屋上緑化にも導入しやすい点が特徴です。

屋上緑化・壁面緑化で活躍

セダムは、屋上や壁面などの緑化によく使われています。例えば、東京都内のオフィスビルでは、セダムを屋上緑化に使用し、ビルの断熱性能が向上したことで、エネルギーの消費量削減につながりました。

屋上緑化や壁面緑化にセダムが使用される最大の理由は、セダムが乾燥や強い日差し、寒暖差といった過酷な環境にも耐えられる強靭な生命力を持っているからです。そのため、水やりの設備が整っていない屋上や垂直面などの条件下でも安定した緑化が可能です。

一般的な緑化の場合、土壌を多めにすることで、土壌内に水分を蓄える形を取りますが、屋上緑化だと水分を保持することで重量が増してしまう点が課題です。一方で、セダムは乾燥に強いことから、土壌を少なくした状態でも屋上緑化に活用できます。そのため、折板屋根やスレート屋根のような、従来であればものを載せること自体が難しいと考えられていた屋根でも緑化が可能です。

海外でのセダム活用例

アメリカのニューヨーク市では、セダムを活用した屋上緑化が都市環境の改善に貢献しています。特に、ジャビッツ・コンベンションセンターに設置されたセダムグリーンルーフはその代表例です。この屋根は、年間で約7百万ガロン(約2,650万リットル)の雨水を吸収し、施設の年間エネルギー消費を26%削減しています。

以上の実例は、セダムを使用した屋上・壁面緑化が都市部のヒートアイランド現象の緩和やエネルギー効率の向上に効果的であることを示しています。これらの実績は、他の都市や地域でもグリーンインフラの導入を促進するための参考となるはずです。

セダムが人気を集める理由

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ここではなぜセダムが人気を集めているのか、その理由について解説しています。多肉植物が欲しいけどどれにすればいいか迷っている、購入を検討しているといった方はぜひ参考にしてみてください。

見た目がかわいらしい

セダムは、小さく丸みを帯びた葉や色鮮やかな葉色とかわいらしい見た目が人気の理由の1つです。多肉植物の中でも特に葉がぎっしりと密集して群生する種類が多く、まるで緑の絨毯や小さな宝石のような印象を与えます。

小さな葉以外にも、細長い葉やトゲのような葉など、さまざまな形状のものがあるため、異なる品種を購入して比較してみるのも面白いです。さらに、カラーバリエーションも豊富で、赤や緑、黄色、紫など色鮮やかです。例えば、丸い葉と針状の葉を組み合わせると立体感が生まれ、色のコントラストをつければより華やかな印象になります。

乾燥に強く育てやすい

セダムは乾燥に強い植物であるため、手間をそれほどかけずに育てられる点は大きな魅力の1つです。葉や茎に水分を蓄える性質があるため、初めて多肉植物を育てる方、仕事などが忙しくて水やりをちゃんとできるか不安といった方にもぴったりです。また、土質をあまり選ばず、鉢植えやプランターでもしっかり根を張るため、室内やベランダ、窓辺など限られたスペースでも手軽に育てられます。

屋外のガーデニングから屋内の鑑賞まで用途が幅広い

セダムは、その丈夫さと適応力の高さから、屋外でガーデニングを楽しみたい方から屋内で鑑賞したい方まで幅広くおすすめできる多肉植物です。屋外では、庭や花壇などに植えることで、花壇全体に美しい群生を作り出します。一方、屋内では群生して育つ性質を活かせば、小さな鉢でもボリューム感のある寄せ植えが作れ、インテリアとしての存在感も十分です。

初心者がセダムを育てる際のコツ

セダムを育てるにあたって、いくつかのコツを押さえておくことが大切です。ここではセダム育成初心者の方に向けて、育てる際の具体的なコツをご紹介します。

季節によって置き場所を変える

セダムは比較的育てやすい植物ですが、それでも日当たりや気温を考慮して、季節によって置き場所を変えることが大切です。まず生育期である3~6月ごろと9~11月は、日当たりのいい場所に置きましょう。

一方で、セダムは高温多湿の環境に弱いため、日差しの強い真夏には注意が必要です。この時期は風通しのいい半日陰に置いて直射日光が当たらないようにしてください。屋内であればレースカーテン越しの日当たりが理想的です。また、セダムは寒さに強いとされていますが、霜や雪などが直接当たると株が弱ってしまう恐れがあるため、冬場は植物育成ライトを活用し屋内で育てることをおすすめします。

生育期には水をたっぷり与える

春と秋の生育期には水をたっぷりとあげてください。水は、土の表面が乾いているのを確認してからあげるのがポイントです。湿った状態で水をあげてしまうと、湿気が強くなる恐れがあり、根腐れなどを起こす可能性があります。また、夏や冬の休眠期は水やりを控えめにしましょう。休眠期は根が水を吸いにくい状態となっているため、生育期と同じ頻度であげていると過湿状態となってしまいます。月に数回程度を目安に水やりを行いましょう。

1〜2年に1回植え替える

セダム自体は根詰まりを起こしにくい植物ですが、時間の経過とともに土が劣化するため、1〜2年に1回を目安に植え替えをしましょう。植え替えのタイミングは生育期である春か秋がおすすめです。植え替える際は、根についている古い土を落とし、傷んでいる根がある場合は切り取っておきましょう。ちなみに、植え替えの際に茎が伸びてしまっている場合、茎を切って挿し木にして増やすことも可能です。

水捌けのいい用土を使う

セダムは基本的に土質の好みは少ないため、水捌けのいい用土であれば基本的には問題ありません。これから用土を購入する場合、園芸店やホームセンターで販売されている多肉植物用の土を選びましょう。ただし、観葉植物用の培養土は多肉植物用の土と比べて保水性が高いこともあり、湿気に強くないセダムには適していないため注意が必要です。もし自分で土を作りたい場合、赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1の比率にして水捌けのいい土にしましょう。

セダムのおすすめ品種

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セダムは品種の多さが特徴であるため、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。ここではセダムのおすすめ品種を紹介します。これからセダムを育てようとしている方はぜひ参考にしてください。

セダム・虹の玉

セダム・虹の玉は、葉が虹色に輝く点が特徴の品種です。緑や赤などさまざまな色合いを見せてくれるため、そのコントラストを楽しむことができます。ぷっくりとしたかわいらしい小さな葉が魅力の1つです。また、大株に育てると夏に黄色の花が咲くこともあります。小さな花なので、見逃さないようにこまめにチェックしてみてください。

セダム・レッドベリー

セダム・レッドベリーは、その名前の通り赤い葉が特徴的な品種です。先ほど紹介したセダム・虹の玉と比べて草丈・樹高ともに小さいものの、視覚的な存在感があるため、見て楽しむことができます。また、セダム・レッドベリーは、日の光が当たるとより鮮やかな見た目となるため、日当たりのいい場所において楽しんでください。

セダム・アトランティス

セダム・アトランティスは、失われた大陸「アトランティス」を想起させるような緑の葉と黄色の縁取りの組み合わせが特徴の品種です。また、寒くなると紅葉するため、季節の変化に応じて見た目の違いを楽しむこともできます。冬にも鑑賞を楽しめる点はセダム・アトランティスの魅力の1つだといえます。

セダム・パープルヘイズ

セダム・パープルヘイズは、「パープルヘイズ(紫のもや)」という名称の通り、紫色の葉を持つ品種です。ふんわりとした球体のような形状をした紫色の葉は、庭や鉢植えのアクセントになります。さまざまな植物と一緒に育てても、存在感は抜群です。また、夏場は鮮やかな青色をしており、秋になると紫色に変化するため、少しずつ変わっていく色合いも楽しむことができます。

セダムを室内で育てるならBARRELの植物育成ライト

セダムは比較的育てやすい品種ですが、元気よく育てるためには日の光が欠かせません。室内でセダムを育てる場合、植物育成ライトであれば光量や照射時間、照射位置などを調整できるため、自然環境と同じようにセダムを健康的に育てることが可能です。太陽光に限りなく近い光量と波長の光を提供するBARRELの植物育成ライトは、植物の健康的な生育はもちろん、そのデザイン性からインテリアに飾ってもおしゃれな照明として活躍してくれます。

GROW LINEは、バー型の植物育成ライトです。近距離照射に特化したこちらのライトは、5~10cmの照射距離で十分な照度とPPFDを確保できます。横幅120cmと60cmの2サイズを展開しており、1つのライトで複数の株をしっかりと照らしてくれます。また、最大で15〜20台の連結ができるため、照射する面積が大きくても対応可能です。防水設計で60,000時間の長寿命であるため、1度購入すれば長く使い続けることができます。

【GROW LINE】バー型 | 色温度:3000K~5000K

SPRAY-1000は、充電式の電動スプレーです。手元のスイッチのオン・オフを切り替えるだけで簡単に水やりができます。また、ノズルは角度調整ができるほか、ロングノズルも用意されているため、高い場所にある植物や遠くの植物にも簡単に水やり可能です。3時間の充電で約1週間使用できる大容量バッテリーも特徴の1つとなっています。ブラックとホワイトの2色を展開しているため、部屋の雰囲気に応じて好みのカラーを選べます。

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