めだかのバケツ飼育から始まったアクアリウム
――アクアリウムを始めたきっかけを教えてください。始めて良かったと思うこともお願いします。
10年位前に義父から赤ちゃんめだかをもらい、バケツに入れてベランダで育て始めたことがきっかけです。
その後、水草や底砂などレイアウトにこだわったビオトープを作るようになり、一時期はめだかの品種にもこだわって繁殖させ、容器をずらっと並べて飼育していたこともあります。沢山の水草に触れるうちに興味が広がり、淡水のボトルアクアリウムや観葉植物も増やし始めました。
さらに、関東の磯でヤドカリを採集して育てたことをきっかけに、マリンアクアリウムの世界にも足を踏み入れました。アクアリウムと一口に言っても、小さなジャンルが数多くあり、飽きることなく新しいことに挑戦できる点がとても楽しいです。
また、水族館やアクアショップを一緒に巡ったり、イベントで集まって楽しめるアクアリウム仲間が沢山できたりしたことも、始めて良かったと感じている理由の一つです。

――アクアリウムにおいて、特に気をつけていることや管理方法について教えて下さい。
毎日の「観察」です。日々、水槽や植物の様子をよく見て、小さな変化も見逃さないよう心がけています。特にマリンアクアリウムは、はっきりとした変化が見えた時には、既に崩壊へ向かって急速に進んでいることも多い為、常に注意を払いながら観察し、問題があった場合はすぐに対処するようにしています。
また、植物や各水槽に合ったライトの種類や数にも気を配っています。光量が不足すると、ビカクシダなどは胞子葉が次第にクタッとしてくるため、状態を見ながら調整するようにしています。
風の管理も欠かせないポイントです。室内ではサーキュレーターを3台使用し、Switch Botでタイマー管理を行っています。
さらに、風が届きにくい水槽上部に設置しているビカクシダには、ダクトレールに取り付け可能なBARRELさんの「Aechmea(エクメア)」 を追加で使用し、通風環境を補っています。

――アクアリウムのレイアウトで特にこだわっていることはありますか?
見た目の「彩り」です。色鮮やかなサンゴや海藻などを、ポイントとして所々に散りばめるレイアウトが好きです。ビオトープでも、できるだけ様々な色合いが楽しめるような水草の種類を選び、配置しています。
また、お魚も淡い色合いのものより、ビタミンカラーのように鮮やかな種類を選ぶことが多いです。鮮やかな色彩は、毎日眺めているだけで元気をもらえますし、気持ちが沈んだ時には、自然と癒しを与えてくれる存在でもあります。


――アクアリウムをされていて失敗したなと思ったことはありますか?あれば理由を教えて下さい。
正直沢山ありすぎて選べません(笑)。その中でも印象に残っているのは、マリンアクアリウムを始めた頃の経験です。
海水魚は病気や水質の変化にとても弱いのですが、初期の頃にウーデニウムという病気が水槽内で蔓延し、魚が数日で一気に壊滅してしまったことがあります。当時はまだ治療方法等も十分に理解しておらず、とてもショックな出来事でした。
この経験から、体表の異変などにいち早く気づき、できるだけ早期に対処・治療を行うことの大切さを学びました。また、アクアリストあるあるですが、管理できる以上に生体や水槽を増やしすぎてしまったことも反省点です。
植物も同様です。毎日、水換えや水やりに追われるようになってしまったので、最近は新しくお迎えしたい気持ちを必死に我慢しています(笑)。

――アクアリウムで今後挑戦してみたいことはありますか?
45〜60cmくらいの水槽で、海藻やソフトコーラルをメインにしたレイアウト水槽をやってみたいです。今はスペースの問題や、既に管理しているものが多いのでなかなか難しいですが、いつか実現できたらいいなと思っています。
また、ビオトープは水上部分にパルダリウムのようなスケール感のあるレイアウトを取り入れ、全体の完成度を更にレベルアップさせたいです。


――SNSや本、動画など、アクアリウムの情報収集はどのようにしていますか?
主にInstagramやアクアリウム関連の書籍を参考にしています。Instagramには様々なジャンルに詳しい方が多くいらっしゃるので、必要なタイミングでアドバイスをいただいています。また、実際に足を運んだショップのスタッフさんに相談することも多いです。
マリンアクアリウムに関しては、私のマリンボトルや水槽を表紙に使っていただいた『海水魚&サンゴ飼育読本 前編』 は、基礎から応用まで幅広い知識が掲載されており、今でもバイブルとして参考にしています。

――植物育成ライトを使うことで、植物の成長や見た目にどのような違いを感じましたか?
まず、ライトがしっかり当たった植物の葉の美しさは格別だと感じています。発色や質感がはっきりし、見た目の印象が大きく変わります。
その中でもビカクシダは、ライトの方向に向かって葉を伸ばしていく様子がとても分かりやすく、その成長過程を観察する楽しさもあります。
また、葉焼けの心配が少なく、リビングで日陰になりやすい場所でも安心して植物を置くことができるため、今では植物育成に欠かせないアイテムになっています。

――アクアリウムの照明において重視されている点は何ですか?
対象に合った機能性が大前提ですが、それと同等に重視しているのが、見た目の「スタイリッシュさ」です。
どれだけ性能が優れていても、デザインが野暮ったいと自分自身のテンションが上がらず、満足度も低くなってしまいますので、照明も含めてアクアリウムのレイアウトの一部だと考え、空間全体の雰囲気に合うものを選ぶようにしています。

安心して使えるアクアリスト監修ライト
――アクアリウムのライトや設備で特に気に入っているアイテムはありますか?
BARRELさんの 「SUSANOO(スサノオ)LED」 と、それを装着できるランプスタンド 「Akond(アコン)」 です。
スサノオは世界初の海藻専用ライトであり、仲良くしていただいているアクアリストの ichiさんが監修されているという点でも、安心してマリンボトルなどに使用できています。海藻専用といっても陰性水草にも使えるため、用途が幅広いところも魅力です。
また、アコンは高さが2種類あり、マングローブのように高さが出る植物にも対応できる74cmの高めタイプがある点がとても便利です。 無駄を省いたスッキリとしたデザインで、空間に馴染みやすいところも気に入っています。

――ユーザー様やアクアリウム初心者の方に向けて、メッセージをお願いします。
アクアリウムは、家の中で完結できる趣味です。小さなお子さんがいて時間に制限がある方や、悪天候の日でも関係なく、リビングの一角で気軽に始めて楽しむことができます。
何より「小さな水族館」が自宅にあるということは、自分自身だけでなく、家族にも癒しを届けてくれます。日々の気持ちを落ち着かせてくれる存在が身近にあることで、自然と心に余裕が生まれ、家族にも優しくなれる時間が増えるのではないかなと思っています。
マリンアクアリウムは難しそう…と思われる方は、まず淡水のボトルアクアリウムが手軽でオススメです。最近では、初心者用に容器や水草まで全てセットになっている商品もあるので、興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい。

――あなたにとってアクアリウムとは何ですか?
「一生付き合える趣味」です。私は熱しやすく冷めやすい性格なのですが、アクアリウムは飽きることなく今だに何年も続いています。年齢やライフスタイルが変わっても、規模や形を変えながら続けられるところが、大きな魅力だと感じています。
管理が大変だなと感じる時もありますが、それ以上に得られるものが多く、毎日の水景や植物から沢山のパワーと癒しをもらっています。

――ありがとうございました。

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