透明感のある葉が特徴の多肉植物として知られているのが、ハオルチア・オブツーサです。葉の先端には「窓」と呼ばれる半透明の部分があり、光を通すことでガラスのような美しさを楽しめます。見た目が美しいだけでなく、比較的丈夫で室内でも育てやすいため、多肉植物を初めて育てる方にも人気があります。この記事では、ハオルチア・オブツーサの特徴や魅力、育て方の基本、他のハオルチア品種との違い、価格の目安についてわかりやすく解説します。
ハオルチア・オブツーサとは

ハオルチア・オブツーサはユリ科ハオルチア属に分類される多肉植物です。ぷっくりとした厚みのある葉が印象的であり、ロゼッタ状に広がりながら成長していきます。ハオルチアにはさまざまな品種がありますが、その中でも代表的な品種であり人気を集めています。
ハオルチア・オブツーサの中でも特徴的なのが、葉の先端に見られる「窓」と呼ばれる半透明の部分です。ハオルチア・オブツーサは、この窓を通して光を取り込むことで成長する仕組みとなっています。
一見すると同じように見えるハオルチア・オブツーサですが、よく観察するとそれぞれに個性があります。窓の大きさや形、透明度、さらに葉に入る筋状の模様(条理)や色味などが少しずつ異なり、株ごとに表情が違うのが魅力です。こうした違いを楽しめることからコレクション性も高く、多くの多肉植物ファンを魅了し続けています。
ちなみに、ハオルチア・オブツーサの名前のうち「ハオルチア」はドイツの植物学者の名前に、そして「オブツーサ」はラテン語で「鈍い」を意味する「obtusus」にそれぞれ由来しています。この「鈍い」は丸い葉のことを表しています。
以下の記事ではハオルチアの基本情報について詳しく解説しています。こちらも合わせてチェックしてみてください。
ハオルチア・オブツーサの魅力
ハオルチア・オブツーサはさまざまな魅力を持っています。ここでは具体的な魅力をいくつかご紹介します。
みずみずしいぷっくりとした葉
ハオルチア・オブツーサの魅力の1つが、ふっくらと丸みを帯びた葉と、そのみずみずしい質感です。葉には厚みがあり、ぷっくりと膨らんだような形をしており、透明感のある見た目をしています。この透明感を生み出しているのが、葉の先端にある「窓」です。
ハオルチア・オブツーサの窓はドーム状の形をしており、光を取り入れる役割を持っています。ハオルチア・オブツーサはコンパクトであり、光量の少ない地表近くで生育していることから、生育環境に適応するためにこのような役割を窓が担っていると考えられています。
また、葉の内部では、水を蓄えることも可能です。葉の中には貯水細胞と呼ばれる細胞が密集しており、ここに水分を蓄えることでハオルチア・オブツーサのみずみずしさを生み出しています。光をかざすと窓の部分がキラキラと輝き、ガラスのように透き通って見える幻想的な美しさは、他の植物ではあまり見られない特徴です。
通年を通して育てられる丈夫さ
ハオルチア・オブツーサは、その見た目の美しさだけでなく、育てやすく丈夫な性質を持っている点も特徴の1つです。ハオルチア・オブツーサをはじめとしたハオルチア属の品種は、比較的暑さや寒さに強いこともあり、初心者にとっても育てやすい多肉植物です。また、明るい日陰のような環境でも育つため、室内で育てることも可能です。室内に鑑賞用として植物を置きたい方にとっては魅力的です。
コンパクトで飾りやすい
ハオルチア・オブツーサは、株がコンパクトで葉も大きくなりすぎないため、室内のちょっとしたスペースにも飾りやすい点が魅力です。葉はロゼッタ状に広がりながら成長しますが、それでも手のひらサイズに収まる程度の大きさとなるのが一般的です。そのため、机の上や窓際などにも気軽に飾れます。サイズはコンパクトでも、丸みのあるぷっくりとした葉は、十分な存在感があるため、1つ飾るだけでも空間にさりげないアクセントを加えてくれます。
ハオルチア・オブツーサの育て方の基本

ここでは、ハオルチア・オブツーサを育てる際の基本的なポイントを紹介します。みずみずしい元気のいい葉にするためには、育て方を理解しておくことが大切です。
直射日光を避ける
ハオルチア・オブツーサを育てる際は、直射日光を避けたうえで適度な日当たりを確保することが大切です。暑さ自体には強いものの、直射日光を長時間受けていると葉が傷んだり、葉焼けを起こしたりする可能性があるためです。
例えば、室内で育てるのであれば、レースカーテン越しの窓辺に置くことができます。もし日当たりの調整が難しいようであれば、植物育成ライトを使用するのもおすすめです。また、湿度が高いと根腐れを起こす可能性もあるため、湿気がこもらないように風通しのいい場所に置くこともポイントとなります。
土が乾燥したら水を与える
ハオルチア・オブツーサは、葉の中に水を蓄えられることもあって、水を与えすぎないように注意しなければなりません。基本的には、土が乾燥したタイミングで水を与えるのがポイントです。
生育期である、春と秋は土が乾いているのを確認したら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。水やりの頻度は週に1回ほどですが、行う前に土の状態を確認してから行うことが大切です。ただし、気温が低いと成長自体が鈍くなるため、春や秋でも気温が15度を下回る時は水やりの頻度を控えめにします。
夏や冬は成長が緩やかになり、株の給水力も弱くなるため、水やりの回数を減らすのがポイントです。具体的には、月に1〜2回を目安に行います。水やりは、夏であれば気温が比較的低い午前中や夕方以降、冬は気温が上がるお昼頃に行うことで、株への負担を減らせます。
生育期に少量の肥料を与える
ハオルチア・オブツーサは、生育期である春と秋に少量の肥料を与えることで健康的な成長を促すことが可能です。生育期は株がよく成長するため、2週に1回を目安に薄めた液体肥料を水やりの代わりにあげてみてください。液体肥料の代わりに緩効性肥料を与えても構いません。こちらを使用する場合は、植え替えのタイミングで土に混ぜる、株元に置くといった方法で与えます。
水はけのよい土を使う
ハオルチア・オブツーサを元気に育てるためには、水はけのよい土を使うことが重要です。ハオルチア・オブツーサのような多肉植物は過湿状態になると根が傷んでしまうため、通気性や排水性の悪い土だと根腐れの原因になりかねません。そのため、水が土の中に長くとどまらないように、水はけのよい土を使う必要があります。
初心者の場合、園芸店などで販売されている多肉植物用の培養土の使用がおすすめです。入手しやすく、多肉植物への使用を想定した土であるため、何か手を加える手間もかかりません。もちろん自分で土を配合することも可能です。配合する際は、例えば、赤玉土(小粒)3:鹿沼土(小粒)3:ピートモス2:くん炭1の割合にすると、水はけのよい土になります。
他のハオルチア品種との違い
ハオルチア・オブツーサをはじめとしてハオルチア属にはさまざまな品種があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、他の品種にどのようなものがあるのか、ハオルチア・オブツーサとどういった点が違うのか解説します。
ハオルチア・玉露との違い
ハオルチア・玉露は濃い緑色が特徴で、その深い色合いが日本の高級茶である玉露を連想させます。見た目の印象としては、ハオルチア・オブツーサが丸みのある葉をゆったりと広げているのに対して、玉露はややコンパクトにまとまり、株が密集したような見た目になることが多いです。小さな株でも脇から子株が出てくることもあり、株全体の密集度が高い賑やかな姿を楽しめます。
ハオルチア・レツーサとの違い
ハオルチア・レツーサも、透明感のある葉を持つことで知られる人気の品種のひとつです。深い緑色の葉と透明度の高い窓がある点はハオルチア・オブツーサと共通しています。一方で、葉の形状に関しては、ハオルチア・オブツーサと比べると先端がやや尖っており、三角形に近い形をしているのが特徴です。葉が外側に広がるように成長するため、丸みのあるオブツーサとは違ったシャープで印象的な株姿を楽しめます。
ハオルチア・クーペリーとの違い
ハオルチア・クーペリーも丸みを帯びた葉とツヤのある表面が印象的な品種です。株全体がコンパクトであるため、小さい鉢でも楽しめる点は魅力の1つだといえます。ハオルチア・クーペリーで特徴的なのが、葉の表面に細かい毛が見られる点です。半透明の葉の先端には銀白色のうぶ毛のようなものが生えており、ふわふわとした質感を感じられます。また、冬になるとうっすらとピンク色に紅葉するため、季節を感じながら育てることも可能です。
ハオルチア・オブツーサの価格

ここでは、ハオルチア・オブツーサの価格の目安について解説します。ハオルチア・オブツーサは株によって手軽なものから数万円以上するものまで、価格帯は幅広いといえます。ハオルチア・オブツーサの価格が気になっている方はぜひチェックしてみてください。
普通株:500〜2000円
ハオルチア・オブツーサの中でも、一般的に流通している株は500〜2000円程度で販売されていることが多く、比較的手頃な価格で購入できます。こうした株は花屋や園芸店、ホームセンターなどの店頭でも見かけることがあり、多肉植物コーナーに並んでいることも珍しくありません。
初めてハオルチア・オブツーサを育ててみたい人や、多肉植物を気軽に楽しみたい人に向いています。比較的手に取りやすい価格のため、育て方に慣れる目的で購入したり、インテリアとして取り入れたりするのにもおすすめです。
美株:3000〜10000円
ハオルチア・オブツーサの中でも、葉の透明感や形の整い方が美しい株は、3000〜10000円程度の価格帯で販売されていることが多いです。一般的な株と比べると、窓の透明度が高かったり、葉の並びがきれいに整っていたりするなど、観賞価値の高さが評価されている株です。株の状態やサイズによっても価格は変わり、葉数が多くしっかりと育った株ほど価格が高くなることもあります。
美株は、ハオルチア・オブツーサの魅力をよりしっかり楽しみたい人や、コレクションとして植物を集めている人におすすめです。普通株よりも少し価格は上がりますが、「せっかくならきれいな株を育てたい」という人は、この価格帯の株を選ぶのもひとつの楽しみ方です。
レア株:数万円
ハオルチア・オブツーサの中には、数万円以上で販売されるレア株も存在します。こうした株は流通量が少なかったり、葉の透明感や形、模様の美しさが特に優れていたりすることから、コレクターの間で高く評価されています。この価格帯の株は、一般的な園芸店よりも多肉植物の専門店やイベント、オンラインショップなどで見かけることが多く、ハオルチアをコレクションとして楽しむ人に人気があります。
初心者にとってはややハードルが高い価格帯ですが、ハオルチアの魅力に惹かれてコレクションを深めていくと、こうした希少な株に興味を持つ人も少なくありません。まずは手頃な株から育て始め、経験を積んでからレア株に挑戦するという楽しみ方もあります。
ハオルチア・オブツーサを室内で育てるならBARRELの植物育成ライト
ハオルチア・オブツーサは、丸みを帯びた透明感のある葉が特徴であり、暑さや寒さに強く、室内であれば1年を通して育てることも可能です。育てる際には日当たりを考慮する必要がありますが、室内でおしゃれに飾りながら育成もサポートしたい場合におすすめなのがBARRELの植物育成ライトです。
NEO TSUKUYOMI 20Wは、ビギナーからプロまで幅広く扱いやすい植物育成ライトです。太陽光に近い波長を使用しており、より自然に鮮明な見え方を実現します。室内でありながら、外の環境に近い自然な育て方ができます。ホワイトとブラックの2色展開となっており、高級感のあるデザインはどんな部屋にも馴染むため、インテリアとしても活躍してくれます。
また、Akondは、シンプルかつスタイリッシュなデザインのライトスタンドです。小型の植物やボトルアクアリウムにフィットするように設計された土台やインテリアの邪魔をしないクリアコードなど、利便性と実用性を兼ね備えたスタンドとなっています。角度調整も可能で、照射位置の変更もできるため、ハオルチア・オブツーサを置く場所に応じて、適切に光を当てることができます。




