カランコエは、色鮮やかな花を咲かせる多肉植物として人気を集めています。乾燥に強く、比較的育てやすいため、初めて観葉植物を育てる方にもおすすめです。この記事では、カランコエを育てる際の基本的なポイントや開花のタイミング、花が咲かない原因などについて解説しています。カランコエに興味のある方、これから育ててみようと思っている方などはぜひ参考にしてみてください。
カランコエの基本情報

カランコエは、ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属に分類される多年草であり、多肉植物の一種です。主な原産地はマダガスカルおよびアフリカ南西部から中東にかけてとなっており、乾燥に強くて丈夫な性質を持っている点が特徴です。主に夏に生育する植物であり、多肉植物の中でも比較的育てやすいとして人気を集めています。
日本でもさまざまな種類を入手でき、園芸品種も数多く存在します。カランコエの葉は基本的に2枚で1対です。葉に毛のようなものが生えているタイプや粉が吹いているタイプ、斑点模様が入っているタイプなどその見た目や形態はさまざまで、好みのものを選んで育てることも可能です。
また、花を咲かせる品種では、ピンクやオレンジ、赤など多彩な色を楽しめます。花の形も一重咲きや八重咲きなどさまざまな形を楽しむことが可能です。なお、カランコエという名前の由来はいくつかの説があり、中国語に由来しているという説もあれば、古代インドの言語で「赤サビ」を意味するkalankaと「光・輝き」を意味するchayaが語源になっているという説もあります。
カランコエの育て方の基本
ここではカランコエの基本的な育て方を紹介します。カランコエは比較的育てやすい品種ですが、それでも基本を押さえていないとうまく育たずに枯れてしまう恐れもあります。カランコエに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
日当たりと風通しのいい場所に置く
カランコエは、日当たりと風通しのいい場所に置いて育てるのが基本です。暑さには比較的強く、夏でも成長が大きく鈍ることはありません。日当たりを確保することは大切ですが、真夏の強い直射日光は避けましょう。これは、葉焼けを起こす可能性があるためです。
室内で育てる際に光量が不足する場合は、植物育成ライトを活用しましょう。カランコエは約10,000〜20,000lux(PPFD:約170〜340µmol/m²/s)の光量が推奨され、徒長を防ぎながらコンパクトで肉厚な株に育ちます。この範囲の光を確保することで、葉の厚みや花付きが安定し、健康的な生育が期待できます。
また、カランコエは多湿を苦手としているため、日当たりに加えて風通しの良さも確保することが大切です。空気がこもってしまうと蒸れて根腐れを起こす恐れがあるため注意が必要です。
風通しの確保が難しい場合は、サーキュレーターを活用しましょう。なお、カランコエは寒さに弱いため、冬場は室内の暖かくて明るい場所に置くのがポイントです。室内であっても窓際付近だと冷気があるため、冷気に当たらないようにします。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える
カランコエは葉に水を蓄えられることもあって、乾燥には比較的強い植物です。そのため、水やり自体は頻繁に行うのではなく、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与えるのが基本となります。
具体的には、生育期である4〜9月にかけては、土が乾いてから水を与えます。鉢の底から水が流れてくるくらいの量をあげるのがポイントです。水やりの頻度が多いと、過湿状態となり根腐れを起こす恐れがあるため注意しなければなりません。
夏場も水やりのタイミングは同じですが、与える時間帯に注意する必要があります。日中の暑い時間帯に水を与えると鉢の中の湿度が高まり腐ってしまう恐れがあるためです。そのため、夏場は朝や夕方など比較的涼しい時間帯に水やりをします。
冬は生育が緩やかになるタイミングであるため、やや乾燥気味に管理します。土が乾いてから4〜5日程度空けてから水やりをするくらいで問題ありません。
こまめに花茎切りを行う
カランコエを元気に育てるためには、花茎切りをこまめに行うことが大切です。花茎切りとは、花が咲いた後の花茎を切り取る作業のことを指します。カランコエは、品種によって花を咲かせることで株の体力を消耗してしまうケースもあります。そうなると、翌年以降に花が咲きにくくなるため注意が必要です。
花が終わりかけのタイミングになったら花茎切りを行い、株への負担を軽減します。なお、切り取った花茎は切花として楽しむこともできます。鑑賞以外の楽しみ方もあるため、株への負担を減らすためにも、こまめに花茎切りを行ってみてください。
水はけのいい土を使用する
カランコエを育てる際の土は、過湿状態を防ぐ水はけのいいものを使用するのがポイントです。園芸用品店やホームセンターなどで専用の土が販売されています。また、土は自身で配合することもできます。例えば、小粒の赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の配合土であれば水はけの良さを確保できます。
1年に1度を目安に切り戻しを行う
カランコエを育てるうえでは、切り戻しが欠かせません。切り戻しとは、長くなった茎などをカットして整える剪定方法のことです。カランコエを育てる期間が長くなると、その分茎や葉が茂り、花が咲きにくくなります。そのため、1年に1度を目安に切り戻しを行うようにします。
切り戻しをする際は、茎の根本から10cmくらいを残して後の部分はカットするのがポイントです。「そんなに切って大丈夫?」と思う人もいるかもしれませんが、1ヶ月ほどでまた新しい芽が出てきます。
カランコエの開花時期

カランコエの開花時期は冬から春にかけてであり、具体的には12〜5月ごろにかけて花が咲きます。花はピンクや赤、オレンジなど色鮮やかで、花の形状もさまざまであるため、品種によってどんな花が咲くのか鑑賞する楽しみもあります。
なお、カランコエは、日照時間が短くなることで花が咲く短日植物であるため、花を咲かせるためには、短日処理をすることがポイントです。例えば、ダンボールを被せて日が当たらない時間を長くすることで花が咲きやすくなります。
カランコエの花が咲かない原因
カランコエは花を咲かせる多肉植物ですが、育て方を誤ると花がうまく咲かないケースもあるため注意しなければなりません。ここでは、カランコエの花がなぜ咲かないのか、その原因を紹介します。
日光が不足している
カランコエの花が咲かない原因の1つに、日光不足が挙げられます。日光が不足してしまうと、茎が細く長く伸びる「徒長」が起こりやすくなります。徒長してしまうと、株のバランスが悪くなるだけでなく、健康状態も悪くなるため、花が咲きにくくなります。
そのため、カランコエの花を咲かせたい場合は、日光を確保することが大切です。室内の日当たりのいい場所に置く、植物育成ライトを使用するなどして、日当たりを確保してみてください。
水を与えすぎている
水の与え過ぎも、カランコエの花が咲かなくなる原因の1つです。カランコエは葉に水を蓄えられるため、水を与えすぎると常に湿った状態となり、根腐れを起こす可能性があります。根が腐ってしまうと株の生育も悪くなり、結果として花も咲きにくくなります。
また、水の与えすぎは、葉の変色にもつながるため注意しなければなりません。葉の色が黄色くなっているようであれば、水を与えすぎている恐れがあるため、水やりの方法や頻度を見直す必要があります。
夜に光を当てている
カランコエの花が咲かない場合、夜に光を当てていないかどうかチェックしてみてください。カランコエは短日植物であり、日照時間が短くなると花が咲く性質を持っています。花を咲かせるためには、夜の暗い時間をしっかりと確保することが大切です。
しかし、室内で育てていると夜でも照明の光が当たり、短日の条件を作ることができないケースもあります。そのような場合は、ダンボールを被せて人工的に暗い環境・時間を確保することが大切です。目安としては、夕方5時ごろから翌朝の9時ごろまで暗い環境を作り、日中は日光に当てることで成長を促しつつ花を咲かせることができます。
カランコエの人気品種

ここではカランコエの中でも人気を集めている品種を3つ紹介します。カランコエは品種によってそれぞれ異なる特徴を持つため、カランコエに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
カランコエ・ブロスフェルディアナ
カランコエ・ブロスフェルディアナは、マダガスカル原産の自生種をもとに改良された園芸品種であり、カランコエの中でも広く知られている代表的な種類です。一般的に「カランコエ」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、このブロスフェルディアナといわれています。和名でベニベンケイと呼ばれ、比較的コンパクトな草丈が特徴です。1cmほどの小さな花がたくさん咲き、株が花で覆われた華やかな姿になります。
カランコエ・ウェンディ
カランコエ・ウェンディは、オランダの大学で開発された品種です。開発者の名前にちなんでこの名前がつけられました。コンパクトな姿が特徴であるカランコエ・ウェンディは、釣鐘のような下向きに咲く花が印象的です。赤みのあるピンク色の花は、部屋に置いておくだけで雰囲気を明るくしてくれます。また、挿木によって手軽に増やせるため、初心者でも育てやすい品種です。
カランコエ・ピナータ
カランコエ・ピナータは「セイロンベンケイ」とも呼ばれる品種であり、葉の縁から小さな子株が次々と生まれるというユニークな特徴を持っています。葉から芽を出すことから、「ハカラメ」と呼ばれることもあります。子株はそのまま土の上で育てたり、水栽培で育てたりなど、育てやすさも特徴の1つです。ちなみに、花を咲かせるのは難しいとされており、花自体は「幻の花」とされています。幻の花を咲かせられるかどうか、チャレンジしながら育てるのもおすすめです。
カランコエを室内で育てるならBARRELの植物育成ライト
カランコエは日当たりや風通しのいい場所に置き、生育期には水をたっぷりと与えるのが育て方の基本ですが、短日植物であるため、花を咲かせるためには日当たりの量を考慮しなければなりません。室内でカランコエを育てる際に、自然光が入らなかったり、十分な日当たりが確保できない場合は、BARRELの植物育成ライトがおすすめです。
ROKI-Octagon-50Wは、室内で自然な光をリアルに再現する高機能な育成ライトです。八角形のパネルライトは、広範囲に光が届くため、大型の植物や小さい植物の複数育成にもおすすめです。電源の消灯・点灯、照度や色温度の変更はアプリ操作で簡単にでき、Wi-Fi接続で外出先から調整することもできるため、カランコエの日当たりをコントロールできます。
RAIL-SOCKET-Angle typeは、洗練されたデザイン性と実用性を兼ね備えています。八角形のデザインはスタイリッシュな見た目と、設置面の多さから安定して取り付けられる実用性、自由自在な角度調整など使い勝手の良さを実現しています。マットな質感によって照明器具としての存在感を抑えつつ、インテリアに馴染む仕上がりになっているため、植物育成とおしゃれさの両立ができます。



