【アクアリウム】自然をより自然らしく見せる照明との出会い -OWNER’s VOICE File51

育てるだけではない「自然の見方」

――アクアリウム、植物の育成を始めたきっかけを教えてください

幼少期から生き物や植物が好きで、14歳頃から採取したメダカの飼育を37年間にわたり累代飼育していました。その頃から睡蓮や蓮などの水辺植物にも触れており、現在まで続く趣味の原点になっています。

自分の中で大きな転機となったのは、1995年にネイチャーアクアリウムの世界に出会ったことです。自然を再現する水景に魅了され、ただ魚を飼育するだけでなく、「自然をどう表現するか」を意識するようになりました。アクアリウム雑誌で見た美しい水草レイアウトは今でも印象に残っており、それをきっかけに魚中心だった水槽は水草水景へと変わっていきました。

現在ではアクアリウムに加えて、ブロメリアを中心としたパルダリウムやヤドクガエル飼育にも興味が広がっています。水中から陸上植物へと興味が広がっていった事も、この趣味の面白さだと思っています。

また、大判カメラにも興味を持つようになり、最近は特に写真の中の「光と影」を意識するようになりました。その感覚は、水槽や植物育成にもつながっている気がしています。

 

――アクアリウム、植物の管理において特に気をつけていることはありますか?

できるだけ毎日、換水や簡単な手入れを行う事です。週1回まとめて長時間作業するよりも、毎日5〜10分でも触れる方が、自分の生活リズムには合っています。

また、私の住んでいる地域の水道水は非常に軟水で、TDSを測定するとかなり低い数値になります。そのため、毎日の換水だけではミネラルや微量元素が不足する可能性を考え、必要に応じて補填するようにしています。

ただし、肥料を多く添加して強く育て込むというよりは、魚や植物が「自然に見えるバランス」を大切にしています。ヤドクガエルケージでも、光だけではなく風通しや湿度管理を重視しており、サーキュレーターを使用して空気を循環させています。

――――アクアリウムレイアウトについて、特にこだわっているポイントはありますか?

水槽は多くの人の目に触れる場所に設置しているため、派手なレイアウトよりも、常に綺麗な状態を維持できる事を重視しています。また、流木や石とガラス面の距離には注意しています。適度な余白があることで、水景に抜け感や自然さが生まれると思っています。

さらに「光と影の表現」も重要な要素です。 最近は大判カメラで風景撮影をする中で、岩に当たる光や水の流れの中にできる陰影を見る事が好きになりました。

BARRELのライトは、ただ明るいだけではなく、植物や石、水に自然な陰影を作ってくれるところが魅力だと思っています。明暗差がある事で、水景に立体感や静かな空気感が生まれるように感じています。

――アクアリウム、植物育成をされていて「これは失敗だったな」と思った出来事があれば教えてください。

失敗談としては、誤って高濃度のCO2を添加してしまい、水槽内を酸欠状態にしてしまった事や、サーモスタット故障による煮魚などありますが、今思えばそれらも経験として必要だったと思っています。

特に昔は、「植物を綺麗に育てたい」という気持ちが強すぎて、添加や管理をやりすぎていた時期もありました。現在は、無理に作り込みすぎるよりも、生体や植物が自然に見えるバランスを大切にしています。

高光量でも扱いやすいアクアリウム照明

――植物育成ライトを導入してみて、成長や見た目にどのような変化がありましたか?

現在はHADES、AMATERAS、ROKI-Octagon-50Wを使用しています。植物の成長については、エキノドルスやブセファランドラ、ブロメリアなどが安定して育成できており、育成性能の高さを感じています。

特に印象的だったのは、HADESは十分な光量があるにもかかわらず、思ったほどコケの発生が多くない事です。以前は光量を上げるとコケとの戦いになる印象がありましたが、HADESでは植物の成長と水槽全体のバランスが取りやすく感じています。

また、見た目の変化も大きく感じています。これまで長年にわたり、さまざまなアクアリウム照明を使用してきました。振り返ると、蛍光灯やメタルハライドランプからLEDまで、水草水槽照明の進化を20年以上見続けてきたことになります。

HADESへ変更した当初は、正直かなり黄色く感じました。しかし使い続けるうちに、その色味が非常に自然で心地良く感じられるようになりました。特にブラックウォーター気味に管理している水槽では、水の色や流木、水草の質感が非常に自然に見えます。赤系のエキノドルスも必要以上に派手にならず、水景全体に落ち着いた雰囲気が生まれました。

最近は大判カメラで風景撮影を楽しんでいますが、その影響もあって以前より「自然がどう見えるか」を意識するようになりました。BARRELのライトは単に植物を育てるだけではなく、水や石、植物が作り出す自然な空気感まで表現してくれるように感じています。

――アクアリウム、植物における照明選びで、最も重視している点は何ですか?

最近は特に、「光と影」が自然に見える事を重視しています。以前は単純に明るさや育成性能を重視していましたが、大判カメラを始めてから、光によって生まれる陰影や立体感を見るようになりました。

例えば、石に落ちる影、水流による揺らぎ、植物の葉の重なりによる暗部など、明暗差がある事で自然らしい奥行きが出ると思っています。もちろん植物育成性能は大前提として必要ですが、最近は「自然をどう見せるか」をより意識しています。

――現在ご使用のライトや設備の中で、特に気に入っているアイテムがあれば教えてください。

特に気に入っているのはHADESです。長年さまざまなアクアリウム照明を使い続けてきたため、新しい照明を導入する際は慎重に選ぶようにしていました。だからこそ、実際に長期間使用してHADESの良さを実感できたことは、とても印象に残っています。

そのような中でHADESを導入しましたが、実際に長期間(19カ月)使用した現在は、本当に導入して良かったと思っています。メーカーが違うからという事ではなく、実際に使ってみて、自分が目指している自然な水景表現に非常によく合っていました。

現在は180cm水槽と120cm水槽で使用していますが、エキノドルスの葉の質感や立体感、水面の揺らぎによる陰影表現がとても美しく感じられます。単純に明るいだけではなく、水景全体に奥行きが生まれるところが気に入っています。

また、高光量でありながらコケの発生が比較的少なく、長期的に管理しやすい点も大きな魅力です。これは実際に長期間使用してみて特に実感している部分であり、HADESへ替えて良かったと感じている理由の一つです。

AMATERASは渓流レイアウト水槽で使用しています。石や流木に落ちる光と影の表現が美しく、自然の渓流らしい空気感を作りやすいと感じています。ROKI-OCTAGONはヤドクガエルケージで使用しています。ブロメリアや植物、生体の存在感が立体的に見え、ケージ全体に奥行きが出ます。特にネオレゲリア・ファイヤーボールネオレゲリア・ファイヤーボールの発色は非常に気に入っています。

植物を育てるためのライトとしてだけでなく、自然を自然らしく見せてくれる光であること。それが私がBARREL製品を気に入っている一番の理由です。

――BARRELの植物育成ライトを使用して、特に実感している良さ(メリット)を教えてください。

植物がしっかり育つ事はもちろんですが、僕が特に良いと感じているのは、「自然な陰影」が出る事です。最近は大判カメラで風景撮影をする中で、光と影を意識するようになりました。岩に差し込む光、水面の反射、植物の隙間にできる影など、そういう自然の見え方が好きになっています。

BARRELのライトは、均一に照らすというより、植物や石、水の表情を立体的に見せてくれる印象があります。渓流レイアウト水槽では、水流による光の揺らぎや八海石に落ちる影によって、渓流らしい空気感を感じています。

また、ヤドクガエルケージではROKI OCTAGONによって、ブロメリアや葉の質感、生体の存在感が自然に浮かび上がる感じがあります。単なる育成ライトではなく、「自然を綺麗に見せる光」という部分が、僕はとても気に入っています。

――アクアリウムや植物の育成を楽しんでいる方、またこれから始めようとしている初心者の方へメッセージをお願いします。

SNSやコンテストを見ると、どうしても難しいレイアウトや綺麗すぎる作品に目が行きますが、まずは自分が毎日見ていて気持ちいいと思える環境を作る事が一番大切だと思います。毎日少しずつでも手をかけていると、水槽や植物はちゃんと応えてくれると思います。

最近は「上手なレイアウトを作る」というより、魚や植物が自然に見える空気感や、光と影による落ち着いた雰囲気を意識するようになりました。自分の好きな自然を、自分なりに表現していけば、それが一番長く楽しめる形になると思います。

――あなたにとって「アクアリウム、植物」とは、どんな存在ですか?

僕にとってアクアリウムや植物は、「自然を見る趣味」だと思っています。1995年にネイチャーアクアリウムを知ってから、水景や植物を見る視点が大きく変わりました。ただ飼育するだけではなく、「自然をどう見るか」を考えるようになったと思います。

最近は大判カメラでも光と影を意識するようになり、その感覚が水槽やヤドクガエルケージ作りにもつながっています。水槽や植物を眺めていると、季節や時間によって光の見え方が変わり、同じ景色でも違って見える事があります。そういう自然の空気感を、自宅の中で少し感じられる事が、この趣味の一番好きなところです。

――ありがとうございました。