底面給水とLEDで無理なく育てる
――植物育成を始めたきっかけを教えてください。始めて良かったと思うこともお願いします。
オーディオに興味を持ち、早45年お気に入りの機器で音楽(jazz)を楽しんできましたが、緑の中で音楽を楽しめたらもっと素敵だろう・・なんてそんな単純な事からスタート。
始めの頃は飾っては枯らしの繰り返し・・・何故?
そんな疑問から徐々に植物に対して興味を持ち始め、現在に至ります。
植物達をぼーっと眺めて物思いにふけっていると、いろいろな良いアイデアが浮かんできます。落ち着くし、まさに精神安定剤ですね。

――植物育成において、特に気をつけていることや管理方法について教えて下さい。 (水、光、風、温度など)
水やり
我が家の環境は、エアプランツ以外ほとんどが底面給水で水やりをしています。
ある程度植物の育て方が慣れた頃にどんどん数も増え、水やりの大変さが身に染みてきた頃、「もっと楽に育てる方法は無いのか」といろいろ試行錯誤してやっと見つけた底面給水の育て方。
無機質の土配合にこだわり、4年ほど前から全て底面給水で育てています。それ以来、年間通して受け皿に水を溜め、水が無くなったら補充するだけの管理に変更して負担を軽減しています。
特に、ハンギングでの毎回鉢を下す手間がほとんどなくなり、数ヶ月に1度鉢溜まった老廃物を流す為におろす程度です。また、夏は極薄の液肥、冬は極薄の活力剤を水やりたびに与えて、肥料切れや冬の体力低下を防いでいます。
光について
30年程前、アクアリウムの水草水槽や珊瑚水槽に20年間ほどハマった時期がありました。今は細々とテラリウムになっています(笑)
当時は今みたいにLEDライトがなかったので、蛍光灯やハロゲンランプ、メタルハライドランプ(HIDランプ)などを駆使して育てましたが、今の時代は電気代も格安なLEDライトが普及して素晴らしい時代だと思います。
植物育成用の専用ライトも市販され、初心者でも簡単に環境が整えられる時代です。我が家もLEDライトで育てています。
午前中はある程度太陽光が当たるので良いのですが、午後からは光が足りないやや暗い環境になってしまいます。その為LEDライトは補光のために必須です。11:00から17:00までタイマーで自動管理してます。
風について
34畳の部屋なので、市販のサーキュレーター(スポット的に使用)では全く役に立たないので業務用の大型扇風機をタイマーで15分おきにオン・オフして強弱を付け、出来るだけ自然の風を再現してます。とにかく年間通して風は変化を付けて回しています。
温度について
一番の問題点です。夏は風通りがよいのでエアコンが無くても良い部屋です。(梅雨時期は最悪)
ただし、冬が問題です。広い部屋なのでファンヒーターと反射式石油ストーブの2台で暖を取っていますが、やはり安全の為夜間は消して寝ます。朝は早めにタイマーで部屋を温めていますが、それでも温度はかなり落ちてしまいます。
枯れの大半は冬越しの失敗で、低温障害が問題です。適切な温度で管理するのはもちろん大事ですが、ランニングコストとのバランスも大事です。なるべく室内は最低温度10度を切らないようにしていますが、東北の冬はなかなか厳しいです。

――植物育成をされていて失敗したなと思ったことはありますか? あれば理由を教えてください。
我が家はとにかくハンギングが多いので、落下事故でかなりやらかしています。家の梁は問題無いですが、安いプラチェーンで吊るしていました。
突然「ドスン?んっ?何事?」と調べてみると、プラチェーンを繋ぐ部品が経年劣化で割れてしまい落ちたと判明。以後金属製に徐々に変更しています。

――育てやすい、あるいは育てるのが難しいと感じる植物はありますか?植物名とその理由を教えてください。
どの植物も生きています。どの植物も環境を整えれば簡単になるし、合わないと難しくなると思っています。
あえて言える事は、何度失敗してもすぐに手に入る植物が、ある意味簡単な植物かもしれませんね。レアな植物は枯らすと手に入れられないので難しいと感じます。

――――今後育ててみたい植物や挑戦してみたいことはありますか?
アロカシアの冬越しの成功です。毎年ダメになる子が多く、成長期になってもなかなか戻せない。毎年いろいろなアプローチで冬越しを試していますが、いまだ納得いくことが出来ていません。
今年はROKI-350パネルライトで植物を成長促進させながら冬越しにチャレンジしたいと思います。

――植物育成においてインテリアやレイアウトで特にこだわっていることはありますか?
部屋は4パターンでレイアウトされています。
1.メインオーディオ周りの植物達
レコードやCDでjazzを聴いたり、映画を見たりしています。機器があるので、乾燥に強い植物をメインにドラセナ、セローム、サンスベリア、シェフレラなどを育てています。
2.サブオーディオ周りの植物達
この場所は、主に朝の慌ただしい時間にモーニングコーヒーを飲みながら、ちょっとだけ音楽を聴いたり、植物を眺めたりして楽しんでいます。
カトレア、ミニ胡蝶蘭、アグラオネマ、ポトス、ホヤ、ディスキデア、カラテアなどをコーナーごとに配置して管理しています。
3.一番お気に入りの場所
部屋の真ん中にあるロッキングチェアーに座って植物達を眺める、コーヒー片手に音楽を聴きながらただぼーっと物思いにふける・・・1日の中でそんな時間を設けています。
大好きなカラテアやマランタ、シダ類のネフロレピスやアジアンタムなどに囲まれて癒されています。
4.おもてなしスペース
お客様や友人をお迎えしたり、家族でくつろいだりと自由に楽しめる場所にしてあります。植物は、南側には迫力あるビカクシダをメインに壁掛けと鉢物ビカクシダ、モンステラ、エアプランツ、など。
東側ではフィロデンドロン、原種アンスリウム、リプサリスなどを育てています。最近は原種アンスリウムに興味深々、大きく育ててみたいです。

植物本来の色を美しく見せられる光なのか
――植物育成の照明において重視されている点は何ですか?
観葉植物は葉を観て楽しむもの、植物が自然に見える高演色の光を最優先にしています。もちろん、植物を育成するにはPPFD値も大切です。
育てる為に赤や青の光を強くした紫の色では鑑賞の価値が下がり、愛でる意欲もなくなります。室内で自然な色合いが出るライトを最優先して選んでいます。

――BARRELの植物育成ライトを使うことで、植物の成長や見た目にどのような違いを感じましたか?
初めて点灯させての第一印象はとにかく自然な色合いが出ているライト。アロカシアを育成する為に設置して1週間程ですが、とにかく成長が早い。
新芽が出てすぐに展開するし、古い葉が倒れないので葉数が増えています。色合いも良くなっていると思います。

――園芸初心者の方や植物をこれから育てる方に向けて、メッセージをお願いします。
とにかく枯らすことを怖がらず、何度でもチャレンジしてください。枯らしたら必ず「何故?」をしっかりチェックして、次の成功につながるように反省することが大事です。
ただし3回まで、4回目は無しです(笑) 全く環境が合わない場合もあります。

――あなたにとって植物とは何ですか?
“癒し”そのものです。
生活に潤いを与えてくれる、無くてはならない存在、精神安定剤です。
仕事や趣味などで考えが行き詰まった時、植物達を見ていると閃きやアイデアが突然浮かんだりします。もう生活の活力剤になっています。

――ありがとうございました。

———–LINK———–
Instagram @yama_yosi2022

